生ハムに寄り添うワイン

生ハムと言えば、ワインのおつまみとして、最も定番のひとつですね。
ちょうどひと月前に、近所で切りたての生ハム屋さんを見つけました。それ以来、すっかりお気に入りに。
今回は、切りたての生ハム&サラミに寄り添うワインについて、試してみました。

Cocole

こちらはイタリアの生ハムとサラミがご専門で、いつも10種類以上そろえています。
生ハムもサラミも詳しくないので、オーダーはいつも盛り合わせをお願い。生ハム2種類とサラミが3種類で、2皿分になります。

生ハムは注文を受けてから、ヘリをトリミングして、空気に触れていた断面の部分は容赦なく廃棄。
準備が整ったら一枚ずつ丁寧にスライスされます。
最後にラップをかけて、その上からネームタグがはられます。

ひと皿目は12か月熟成の、パルマハムの太い部分の部位。

こちらは24か月熟成のプロシュートに、サラミが3種類。

さてワインはどうしましょう。白ワインの柑橘類や白い花の香りと酸味と合わせても、赤ワインのベリーの香と果実味や渋味と合わせても。
欲張って両方欲足して2で割ったロゼでもいいですね。

今回は超薄切りによる繊細さにも焦点を当てて、シャンパーニュと合わせてました。

こちらのシャンパーニュは、ワリス・ラルモンディエ ラシーヌ・ド・トロワになります。
ぶどう品種は、シャルドネ70%、ピノノワール20%、ムニエ10%。シャンパーニュの主要3品種で、程よい比率の組み合わせです。
生ハムの到着前に、開けてから時間がたってしまい、撮影時には泡立ちが鈍くなってしまいました。香りと味わいがバランスよく強く、誰でも幸せになれるようなシャンパーニュです。
口の中で溶けてしまいそうな超薄切りな生ハムの、香ばしい余韻と甘みのある脂味のニュアンスに、芸術品のようなシャンパーニュの深い味わいが加わると、気分までも溶けてしまいそうです。

ところで、実はシャンパーニュには2種類あります。
大手の有名シャンパーニュと、こちらのような家族経営が基本のレコルタン・マニピュランです。
あちこちの畑のブドウを買い付けて大量に生産し、広告宣伝活動でブランドイメージを高めて売るのが大手生産者。
それに対して、自分の畑のブドウだけでつくる栽培醸造家のことをレコルタン・マニピュラン(RM)と呼びます。

安定した品質と万人受けする味わい、そしてブランドイメージを一緒に楽しむ大手の有名シャンパーニュ。ブドウ栽培からすべてを手掛ける、家族経営のこだわりを感じるRM。楽しみ方はそれぞれですが、素敵なRMはテロワールとストーリーを楽しめますね。

こちらのメゾンは1987年に創業し、母親を当主に、3人の子供が力を合わせています。
2013年からは、ビオディナミの認証も受けています。
毛利元就の三本の矢みたいな話のですが、家族で頑張って欲しいですね。

今回は切りたての生ハムと、家族経営のシャンパーニュを合わせてみました。
それでは、みなさまの食卓が、素敵なワインで心豊かになりますように

ワインの詳しいご説明はこちらへ。

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