感謝の気持ちに寄り添うワイン

by A. Madoka

以前、ワイン売り場で販売の仕事をしていたとき、
贈り物のご相談をたびたび受けました。

お父様へのプレゼントを探しに来た若いお客様は、
「普段はこんなワインを飲んでいるらしいです」
と写真を見せてくれました。

相手の好みに合うものを贈って喜ばせたいという想いに、
こちらの気持ちまで温かくなったものです。

もし売り場にあったら、
ぜひお薦めしたかったのが、こちらの赤ワイン。

マイ・ラブというワイン名の下は空欄になっていて、
自分でメッセージやイラストを描き込むことができるのです。

絵が得意な方なら、
オリジナルデザインのラベルを作る感覚で楽しめそうですね。

絵はちょっと、という方も気負わずに。
心のこもったメッセージと、
写真やシールで彩れば、
世界にひとつだけのラベルが完成。
家族や友人同士で寄せ書き風にしても面白いですね。

お手製のラベルは、贈る相手に
「あなたのことを想って選びました」
という気持ちが、まっすぐに伝わると思います。

母の日が近いので、
遠方で暮らす母へ感謝の言葉を添えてみました。

さて、このワインの生産地域名はペイ・ドック
フランスのワイン生産量の約4割を占める
南仏ラングドック・ルーション地方の
IGP(地理的表示保護)ワインです。

広大な産地で大量生産のイメージを抱かれがちですが、
それだけにコストパフォーマンスの高い
掘り出し物が見つかる地域でもあります。

造り手はデュペレ・バレッラ
元・地質エンジニアのローラン・バレッラ氏と、
プロヴァンスで栽培と醸造を学んだ
妻のエマニュエル・デュペレ氏が
1997年にスタートしました。

地質のプロならではのノウハウを生かし、
南仏を拠点に、良質な土壌で育まれた
ブドウを厳選してワイン造りを行っています。

樽熟成のワインには、
ブルゴーニュのロマネ・コンティを始め、
一流生産者の使用樽を譲り受けて使用。
それができるのは、
彼らのワイン造りが高く評価されてのことです。

2018年ヴィンテージは、
シラー40%、グルナッシュ30%、カリニャン、
カベルネ・ソーヴィニョン15%ずつをブレンド。
南仏らしいブドウの果実味を
ピュアに引き出したスタイルです。

グラスに注ぐと、明るく美しいルビー色。
スミレの花のような芳香、
イチジクやシナモンなど甘い香りに、
ブラックオリーブ、黒コショウ、
ハーブ類のスパイシーな香りが、
複雑に混ざり合います。

口に含むと、
まろやかな果実味と程よいタンニンが
重量感を感じさせながら、
スーッと抜けるような酸味が心地よい余韻へ。

パワフルなだけでなく、
これだけ複雑味のあるワインを2千円台で楽しめるのは、
ペイ・ドックならではと言えるでしょう。

フランスの名だたる生産地を
経験済みのワイン通のあの人を、
ちょっと驚かせる贈り物としてもお薦めできます。
その際には、
ぜひユーモアのあるメッセージをラベルに添えて。

メッセージを書く練習用も兼ねた、
もう1本にはカスレを合わせてみました。

我が家の赤ワイン献立にときどき登場するカスレは、
フランス南部の地方料理で、
白いんげん豆と肉の煮込み。

鴨肉や豚足など
地域や家庭によって素材が異なるそうですが、
我が家ではお手軽な、豚スペアリブを使います。

肉に焼き色を付けたら、
ベーコンと香味野菜のみじん切りを炒め、
豆とトマト缶とハーブ、
途中でソーセージも加えて煮込むこと30分。

パン粉とバターをのせて、
オーブンでこんがりと焼き上げます。

肉の風味を引き立てるタイムと
ローリエがアクセントになった、
コクのある煮込み料理は、
しっかりとした味わいの赤ワインにぴたりと寄り添う一皿。

スープの冷めない距離に暮らしていたら、
母にも味見してもらいたかったなぁと思いながら、
温かい料理を口に運びました。

それでは、みなさまの食卓が、
素敵なワインで心豊かになりますように。

ワインの詳しい紹介は、こちらへ。

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