軽食とハーブに寄り添うワイン

by A. Madoka

ハムやチーズ、クラッカーなどの軽食に、
思い立って好きなワインを合わせてみる。

好きな時間に始めて、好きなだけ楽しむ。

そんな気軽さも、おうちワインの醍醐味ですね。

買ってきた食材を盛り合わせるだけで、
もちろん結構なのですが、
秋の気配を感じて、オーブンを使いたくなり、
チーズ風味のクラッカーを作ってみました。

バターたっぷりで、サクサクとパイのような食感、
パルメザンチーズと塩味が効いています。

オーブンの余熱で、セミドライトマトも手作り。

半分に切ったプチトマトを天板に並べて
30分ほど庫内に入れておくだけ。

それだけで、しっとりと甘味が凝縮し、
このままでも、オリーブオイルをプラスしても、
立派なワインのおつまみになります。

今回合わせたワインは、アジェンダ アグラリア グエリエリ
ローザ ディ ヴェンティ マルケ ロザート IGT 2019

中部イタリアのマルケ州で生産された、
サンジョヴェーゼ100%のロゼワインです。

生産者のアジェンダ・アグリコーラ・グエリエリは、
アドリア海から内陸10kmに位置するチェラーザ村近郊で、
45haのブドウ畑のほか、麦やオリーブの畑も所有。
家族が中心となって、ワイン、パスタ、オリーブオイル
を製造しています。

農薬の使用は必要最小限にとどめ、
ソーラーパネルで電力をまかなうなど、
自然環境に配慮した造り手です。

サンジョヴェーゼ種といえば、マルケ州の西側に接する
トスカーナ州の赤ワインDOCG「キアンティ」や
「キアンティ・クラッシコ」が有名ですね。

いきいきとした酸味があって、全体の調和がよく、
イタリアの赤ワインに最も普及している品種です。

こちらのロゼワインは、赤ワイン用とは別の区画で、
ロゼ用に栽培されたブドウを使用。

フルーツとしてのブドウの風味を追求し、
アロマティックな仕上がりのワインと
なるよう工夫されているそうです。

プレス後、果皮を漬け込んで成分を抽出する
スキン・コンタクトの製法で、風味を引き出しています。

美しく淡いバラ色のワインから漂うのは、
サクランボ、ラズベリーなど、
チャーミングな赤い果実の香り。

口に含むと、みずみずしくジューシーな果実味と、
柑橘類を思わせる酸味、メントールのような
ス―ッとした清涼感も感じます。

辛口でフルーティー軽すぎず程よくコクがあり
クラッカーのバターの風味や、チーズにも寄り添います。

上品な酸味は、ハムなどのシャルキュトリーにぴったり。

今回用意したチーズは、スーパーのクリームチーズと、
たまたま手に入った北海道浜中町・おおともチーズ工房
「レクタン」というセミハードタイプ。

ミルキーなまろやかさとヨーグルトのような酸味を持ち、
ピュアな果実味が表れたロゼと絶妙にマッチしました。

最後に、もうひとつご提案したいのは、
カクテルのような楽しみ方

庭先のミントの葉を浮かべてみると、
清涼感がいっそう高まって、
一日の疲れもスーッとほどけそうな飲み心地です。

別の機会に、バジルも合わせてみました。

ちょっと意外な気もしましたが、
あの高貴で独特の香りも受け止めて、
魅力的なオリジナルカクテルに。

みなさまの自由な発想で、お好きなハーブやフルーツを
浮かべて楽しむのもおすすめです。
ワインを片手にリラックスタイムをお過ごしください。

それでは、みなさまの食卓が、
素敵なワインで心豊かになりますように。

ワインの詳しい紹介は、こちらへ。

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